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沢木耕太郎祭 『テロルの決算』

新装版 テロルの決算 (文春文庫)作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/11/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (56件) を見る60年安保闘争が収束を見せた直後の1960年10月12日、日比谷公会堂で開催された自民・…

沢木耕太郎 『無名』

数年前から父と息子という関係に興味を抱くようになった。恐らく、仕事を始めたことと実家を出たことが大きいのだろう。よく考えるのは、当時自分と同年齢の父は何を考えて暮らしていたのだろうかということ、或は、父が自分の今の状況にいたら何を考えるだ…

Domain Driven Design

仕事の話。『Domain Driven Design』という英語圏では大変話題になっている本がある。位置づけとしては、マーティン・ファウラーの『エンタープライズアプリケーションアーキテクチャーパターン』で語られるドメインロジックを構築するための手法を、業務設…

抽象化による解決

仕事と日常をつなぐ話。たぶん。仕事上の必要性から、『ビジネスパターンによるモデル駆動設計』を読んだ。ビジネスパターンによるモデル駆動設計作者: Pavel Hruby,依田智夫,溝口真理子,依田光江出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2007/08/09メディア: 単行…

君のためなら千回でも

年が明けて1月半ばからずっとコンピューター関係の本しか読んでいなかったのだけど、久しぶりに小説を読んだ。『君のためなら千回でも』。アメリカでも話題になった"The Kite Runnner"の邦訳で、最近映画も公開された。作家はアフガニスタン出身のカレード…

公器の経営

CSR(企業の社会的責任)という言葉はどうも好きになれない。だって、胡散臭い。 単純な歴史的経緯としては、第二次大戦後の経済成長を経て世界的な格差や環境問題が顕在化し、競争による利潤の追求だけでは社会が立ち行かなくなることが明らかになってくる。…

原丈人『21世紀の国富論』

原丈人という人を知ったのは最近だった。CNETの記事『コンピュータ中心の世界はまもなく終わる』を読んだのがきっかけ。 とにかく、バランス感覚と実行力が飛びぬけた人だと感じた。ググってみると、偶然にもほぼ日刊イトイ新聞での対談が連載(2007/11/19-12…

会計について考えたこと

10月半ばに社内異動があって、会計システムを開発する部署に移った。正直、会計制度自体には微塵の興味もなかった(それをシステム化するというのはまた別の話)。会計って要は企業の業績や取引の状況を数値化して動かすことに過ぎなくて、そこに一人の人間…

梅田望夫

『ウェブ時代をゆく─いかに働き、いかに学ぶか』久しぶりに発売日を心待ちにした本だった。会社から帰って一気に読んだ。 本という形で、社会に対して意図的にこれだけ強烈にメッセージを発するということ自体にまず驚く。賛否両論の反応も大きいだろうし、…

孤独と向き合うということ

白石一文の最新作である『永遠のとなり』を読んだ。永遠のとなり作者: 白石一文出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/06/15メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (27件) を見るこの人の小説はどこまでも真摯で素直で、僕は大好き…

小さな箱

最近 Amazonで話題になっていた本。自分の小さな「箱」から脱出する方法作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2006/10/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 156人 クリック: 3,495回この商品を含む…